こんにちは。なっちです(ウソ)。
「パロディとオマージュ」というのはずっと前から「バックログ」に載せていたんですが、もう6月だし上半期が終わる前に少しでも宿題片付けるか。締め切り直前にならないとやらないのはどこかの誰かみたいだ。
で、書こうと思っていたことは、
パロディ = (先人の)オリジナル作品 + (自分の)オリジナリティ + 批判的精神/皮肉
オマージュ = (先人の)オリジナル作品 + (自分の)オリジナリティ + 先人への尊敬の念
ということで、
・(先人の)オリジナル作品が何か、見る人にわからなければならない
・(自分の)オリジナリティが、見る人にわからなければならない
→ 改変が、その人らしさを反映している
・最後の違いは心の問題だけど、見る人にはわかるように表現しなければならない
ということを言おうと思っていた。
今回の和田氏の作品群は、
・オリジナルのスギ氏の作品が知られていなかった/明らかにしていなかった
・和田氏のオリジナリティがない (改変に一貫した和田氏らしさが見られない)
点で全く盗作と言える。
また、和田氏は「オマージュなのかといわれればそうかもしれない」といっているらしいが、
「尊敬の念を込めて描いたのですか」と聞かれて、「そうかもしれない」なんて他人事みたいな答えが、尊敬の念を込める意志のある人に出来るわけがないだろ。
というようなことが、
きっこのブログ: 本物のオマージュ(2006.06.11)
に書かれていて、せっかく宿題に書こうと思っていたのに、そっちのほうがより分かりやすいぞ。
また、あわせて、日本の文化は他の作品をベースにすること(オマージュだけでなくパロディも)に寛容だということも言おうと思っていたが、これも上記きっこさんの記事に含まれている。
このへんのことは、
絵文録ことのは: 正しいパクり方——藤原定家の「本歌取りの方法」 (2004年03月29日)
にも書かれているので、参考にしてください。
なお、きっこの日記/きっこのブログは、自分のところではネタのパクリが多いくせに、何をえらそうなことを、という批判もあるでしょうね。私は、それはパロディでもオマージュでもないけど、また彼女の芸と思っていて、あまり批判する気にはなれない。もとが著作権でカバーされない事実の記載というところもあって(この部分も議論のあるところではある)。
え、ところで、上のバナー*はなんだって?
サッカー協会と日本代表への敬意の表明です。
え、おまえのオリジナリティはどこにあるのかって?
… (無言)
* [追記] 当時ワールドカップ応援バナーを作っていました。