こんばんは。「マーケティング」なんてタイトルに入れると、なんか有名ブロガーみたい。”[に]”とかもつけたほうが良かったか。
以前、「みんなソニーが大好き」で紹介した日経BizTech。そのNo. 010で、「30分でわかるインターネットワーケティング」という特集がありました。
インターネットのユーザとして、これまでの経緯はなんとなく把握していたつもりでしたが、佐々木俊尚氏の総論「インターネットがラジオを超えた理由」は、新しい手法がなぜでてきたのかが時系列で分かりやすく書かれていて面白かった。
いまのところ、アフィリエイト、ブログが最新という状態が続いているようですね。これらも少しずつ使い方が洗練されてきているようで、ただ使うだけで効果があがる訳ではないことも書かれています。アフィリエイトというと直販サイトのものではあるのでが、和田亜希子さん(背の高い歌手ではない)は、メーカーも戦略的に活用すべきと説いています。
…有力なアフィリエイターに実機を貸し出し、レビューを書いてもらうのも有効な策だ。… 実機を送るというのはメーカーだからこそできるアフィリエイターの戦略的活用といえるだろう。
…
アフィリエイターを積極的に活用している例にソニーがある。同社は2005年秋に開催した販売特約店向けの新商品説明会に有力アフィリエイターも招き、年末商戦の戦略商品などに関する詳細な情報を公開した。
ということです。
一方、神原弥奈子さんは、効果的なブログの使い方を説明する中で、「裏工作」は裏目に出る、と注意を喚起しています。
… 最近一部で導入が進む手法に、外部のブロガーに自社商品の話題を取り上げてもらい、認知度を高めていくというものがある。これに対して私はかなり懐疑的である。… 見かけ上はブロガーが自発的に商品を取り上げているように見せながら、実際には企業から謝礼が祓われている例は問題があると言わざるを得ない。
…
…読み手がブログの「記事に見せかけた宣伝」というからくりに気づいた場合には、その企業の信頼が低下することにもなりかねない。
ということです。
この日経BizTech No. 010が出たのが11月26日なんですが、ちょうどそのころ、こんなことがあったらしいです。
ガ島通信: [ブログ]ソニーはブログ「炎上」から学ぶことが出来るのか
和田亜希子さんの記事と神原弥奈子さんの記事がここでつながりましたね(アフィリエーターではなくソニーの中の人が書いたブログという見方がされているようですが)。実はGoogleキャッシュに残っているコメントの中には、
なんだかんだでみんなここにいるみんなもれなくソニーが好きなのでした。
なんてのもありました。前振りに使った「みんなソニーが大好き」もつながりました。
そうそう、以前書いた「ネットのお祭り」にもつながりますね。ここで、私は、
犯罪または犯罪的な行為をブログに書くのはさけた方が良いですね。
と書きました。ソニーの例は、これらの例とするのはちょっと酷だと思います。そこまでいかなくとも非難の対象となるという意味では、ブログを書く姿勢はより慎重であること、というよりも人と人のコミュニケーションということを常に念頭に置いた書き方を心がける必要があるでしょう。
実はまだ終わりではない。神原弥奈子さんの記事では、あるアパレルメーカー(実際は女性下着メーカー)の社長が、ある小説を愛読しているということをブログに書いたところ、この小説が女性蔑視と批判されているものであったため、コメントが殺到してブログ閉鎖に至った事例に言及されていました。そこまで慎重にならないといけないのだろうか。そこまで気にしていると何も書けなくなってしまいそうです。
追記: 関連のない下記トラックバック削除しました。炎上しても集客があるほうが良いという宣言かなあ。そちらに書いた私のアドバイスコメントも削除されてましたよ。
マーケッターのおしごとっぷり「ネット時代の販売促進」