こんばんは。 本多 勝一です(ウソ)。
先日、”Web Designing” 2005/6月号 特集「伝えたいこと、きちんと伝えるために – 人を惹きつけるWebライティング」の感想を書くことを予告しました。 「書く前に構想を練る」とか、「わかりやすくするための工夫」など当たり前のことも多かったのですが、「ななめよみ」などWebに特有な行動に合わせた書き方等参考になるものもありました。
といいながら、今日は、当たり前の書き方のほうの話題です。
「表記の揺れを取る」という項では、「文体(です・ます調、である調)の揺れは非常に目立つ。」とありました。これまで、このことには触れていませんでしたが、ここでは、「である」調と「ですます」調を混在させて使って来ました。わざとです。規範にあっていないので、許せないという方もおられるかもしれません。
「わざと」というのは、「意図をもって」ということです。ここで、どういう使い分けをしているのか、まとめておきたいと思います。
まず、「ですます」調と「である」調の基本的な使い分けですが、
ですます調: 語りかけ、説明、説得、依頼
— 共感を求めたい意見の表明や提案、レクチャーみたいなもの用
である調: 事実の記載、独白
— 書評のように好みの表明、共感を求めていない意見
というように分けています。最近はですます調が多いようですね。
では混在させている意図を説明します。
ですます調の中にである調:
・自分の意見を述べている中で、事実の記載であることを示すため。箇条書き等。
— これは通常の用法です。
・説明の中で独り言を言っていることを示すため。
・リズムを重視して意見の内容を外に出したもの。
— 説明が難しいな。例えば、
XXXするべきだと思います。そしてそのことによりYYYし、ZZZにつなげる。
というように実は「つなげる」のあとにも「思います」をおくべきなのですが、
そうすると、「思います」ばっかりになっちゃうので。
である調の中でですます調を使っている場合:
・事実、独白の中で依頼事項がある場合。
— 例えば、「(個人を批判している訳ではないことにご注意下さい)」、「ここつっこみどころですから」とか
というような感じでしょうか。基本的には「モードを変える」ということを意図しています。
もちろんきっちりした規則ではないので、揺れもあります。誤字脱字も(後日うちの校正の達人の紹介をしたいと思います)。暴走も。マジで知らないのかボケなのかいまいち判断不能な文も。
こんな私ですが、5月25日で開設一周年になります。すみません、5月25日のタイムスタンプをつけたくて、途中で出してしまいましたが、rakurakuonsenさんに先に指摘されてしまいました。ご指摘の通り、この話題は自分らしいかなと思って選びました。
一年間みなさんのブログを読ませていただき勉強になりました。コメント、トラックバックもありがとうございます。また、自分のブログを書くためにも、仕入れと称して雑誌や新書をより多く読むようになりました。というより書くためにという意識が読む姿勢を変えたと思います。
なんかおしまいみたいな書き方ですね。冷めた訳でも、飽きた訳でもありませんし、「ブログは終わった」というつもりもありません。今後も「にぶいペース」で続けていきたいと思いますので、よろしくお願いします。