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こんばんは。早稲田大学に「井深大ホール」というのがあるのですが、「いぶか・だいほーる」なのでしょうか、「いぶかまさる・ほーる」なんでしょうか。

日経BizTech No. 007の第1特集は「勝手に考えるソニー再生計画」。7人の論者がそれぞれ提案を行っています。切込隊長山本一郎氏も寄稿しています。またOBの皆さんの意見(1ページ以内)を集め、整理している記事もあります。

特集の前書きにも書いてあるのですが、みんな言うことが違います。正反対もある。

■ ものづくりは原点なんですが…

自身の役割を問い直しものづくりに回帰を: 常盤文克氏
ものづくりに「退行」することなかれ: ヘンリー・チェスブロー氏
ナンバー1と素材にこだわり、家具まで手掛ける: 成毛真氏
— 素材を生かした製品の提案を

■ エンターテインメントへの関与
エンタメの王様復活は「第4の娯楽」の確立から: 西和彦氏
— 「お金を使ったエンターテインメント… カジノ、ネット株取引
エンターテインメントを切り捨て業務用機器に特化せよ: ピーター・シーリー氏

■ 企業の大きさは適正なのか

サムスンに買われる手も: 越智大蔵氏(OB)
— 小さな企業に分社化を勧める
M&Aで業界再編を先導し、「成熟市場」の覇者となれ: 山本一郎氏

特集の前書きでは、これらの共通点を「変わりなさい」ということとまとめています。「そこそこの収益を上げている現状を捨てろ」、その「リスクをとれ」ということとまとめています。

私の全体を読んだ感想は、「みんなに愛されているんだな」ということ。自分の得になる訳じゃないのに一所懸命対策を考えてくれるひとがたくさんいて、幸せだと思う。その点では、勝手に製品のデザインをやってくれる人がいるアップルと通じるものがあると思います。

あ、そろそろメンテナンスの時間。一旦投稿しますが、あとで追加するかも。

→ 明日(16日)でしたね…


追加分です。

この中で私が共感できるのは、「新興国に基幹部品を外販する『インテル』を目指せ」(ハーバード・ビジネススクール教授 クレイトン・クリステンセン氏)。

ここでは例えばアジアの新興国にデジカメの基幹部品を売り、低価格のデジカメを製造させ市場を拡大し、その中で自身は基幹部品を押さえて大きな利益を得る、ということを説いています。しかし、私はデジカメではいくら市場が拡大しても限界があると思うのです。新しいソフト、使い方が生まれていき、みんながより大きい処理速度を求め続けるCPUと違う。また、デジカメだけでなく、DVD/HDDレコーダー等商品の種類を拡大していっても自転車操業だと思います。

それでは私は何が良いと思っているかというと、何度もいうようですが、キーはCELLだと思っています。CELLのチップだけ売るのではなく、周辺チップセットと開発環境を揃え、特に開発環境は安価にまたは無料でばらまく。エバンジェリストを育て、新しいグリッドコンピューティングの時代はCELLで拓くのだというメッセージを発信し、応用を担当する協力企業を増やす。

さてもう1点クレイトン・クリステンセン氏の主張で注目する点があります。

盛田氏の退場とともに、マーケティング部門が市場分析を重視するようになったため、ソニーは破壊的技術を創り出せなくなったのである。

そう、市場調査で分かるのは、「今よりちょっとだけいいもの」なのです(→ 追記)。市場調査では決して見つからないが、市場に出したら「そう、私が求めていたものはこれだったんです」と消費者に言わせるもの、例えばWalkmanはそういうものだったといえるでしょう。

もちろんそういうものを出すのは、当たり外れがある。しかし、そこには自分の感性を信じる人がいて、その人の感性に賭けてみる経営者が必要です。ソニーの各カンパニー長の評価基準の最初に「ちゃんとリスクをとっているか」というのがあるそうです。その評価がちゃんと実施されていれば、復活は期待できると思います。

あれ? なんで私はソニーの復活に関して一所懸命考えてるんだろ?

追記 (2011.3.6): ヘンリー・フォードの格言で「もし私が顧客に彼らの望むものを聞いていたら、彼らはもっと速い馬が欲しいと答えていただろう」というのがあった。

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