こんばんは、ラルフ・ネーダーです (ウソ)。米国大統領選挙は11月2日だそうですね。それまでにこの宿題を片付けないと。

マイケル・ムーアの活動などで、ブッシュよりケリーのほうが世界は平和になると思われているようで、ケリー支持が多いようですね。ニューヨーク・タイムズ紙、ワシントンポスト紙ともにケリー氏を支持しています (毎日新聞 2004年10月18日, 毎日新聞 2004年10月25日)。一方、分析としては、ブッシュやや優勢、どっちに転ぶか分からないという情勢みたいです。

ところで、私はこれまで何回かブッシュとケリーは、同じ穴のムジナではないかと書いてきました。

毎日新聞 2004年7月30日
米大統領選: ケリー氏、同盟国と関係再構築 米民主党の指名受諾演説で表明

ケリー氏は「国民を誤って戦争に導かない米軍最高司令官になる」と宣言。「米国はそうしたいからという理由では戦争をせず、しなければならない時だけ戦争をする伝統を取り戻す」と述べ、ブッシュ政権がイラクの大量破壊兵器疑惑を誇張して開戦の根拠にしたとの認識に立ち、こうしたやり方を非難した。

そのうえで「同盟国を米国側に引き寄せる信頼性を有し、負担を共有させ、米国の納税者コストを減らし、米兵の危険を減らす大統領が必要だ。それが任務を終わらせ、米兵を帰還させる正しい道だ」と述べ、米国がイラクの混迷から抜け出すためにも、国際協調態勢が不可欠と訴えた。

一方、「必要とされる時には武力行使をちゅうちょしない。どんな国や国際機関にも米国の安全保障への拒否権を与えない」と、米国の安全が脅かされる事態には、先制攻撃や単独での武力行使を排除しない考えを示した。また米軍の4万人増員などを主張し、対テロ戦争での勝利を誓った。

「9.11」 (にぶろぐ 2004.9.11)

ブッシュの代わりはケリーです。同じ穴のムジナです。「戦争をしたいからするのではなく、必要だからする」って、2つの間に違いはありません。

「必要だから」というのはイラク戦争だって同様の理屈が与えられます。先制攻撃や単独での武力行使を排除しないと言うのは、必要に迫られてでも無く、他国がどういおうとアメリカにとって必要ならば戦争するという意味です。

さらに危険なことは、ヨーロッパではそれを恐れていますが、「負担を共有させ、米国の納税者コストを減らし、米兵の危険を減らす」という点。方法が「負担を共有させ」ることですから、同盟国(もちろん日本を含む)のコスト、危険は増えることを意味します。

また、

毎日新聞10月10日
米大統領選: 第2回テレビ討論 ケリー氏、京都議定書の欠陥修正に前向き

民主党候補のケリー上院議員は、ブッシュ政権が離脱した地球温暖化防止のための京都議定書の欠陥を修正することに前向きな考えを示した。

「米国大統領選イメージ戦略」(にぶろぐ 2004.10.11)

さて結果はどうなるのでしょうか。ケリーは京都議定書への取り組みでも積極的なところを見せているようですが、「修正」を口にしており(毎日新聞10月10日)、やっぱり同じ穴のむじなという印象が抜けません。

「欠陥」はアメリカにとっての欠陥です。現在のようにエネルギー使い放題ができなくなるということです(まあ少しは減らしても良いとは思っているのかな)。欠陥を修正したらこの状態にお墨付きを与えることになります。まだ孤立している状態にさせておく方がましでしょう。
結局どちらをとってもアメリカはアメリカ中心主義(帝国主義といういわれかたもしますが)反省しないということです。

ちょうど以下のような記事がでました。

毎日新聞 2004年11月1日
大詰めの選択: 米大統領選の焦点/上 「テロ生む土壌」議論なく (「下」が出たらリンクを追加します)

結局、ブッシュ、ケリー激戦の構図は、単独行動主義と国際協調路線が米国世論を二分していることを意味しない。どちらが当選しても、国際社会への思いやりに欠ける超大国の国益優先姿勢が続くのではないか。そんな懸念が募る。

私の懸念も同様です。ケリーだと違ったことをやりたくなって、次はイランが危ないのではないか、むしろブッシュのままでいてくれたほうが、犠牲があまり拡大しなくてよいかとも思っています。

追記: 「米大統領選の焦点」 シリーズその後

大詰めの選択: 米大統領選の焦点/中 小泉首相、過度の“親ブッシュ” (毎日新聞 2004年11月2日)
「同じ穴のムジナ」ではなく、ケリーが通った場合の日本への影響の懸念でした。

大詰めの選択: 米大統領選の焦点/下 再び増大「双子の赤字」(毎日新聞 2004年11月3日)
「双子の赤字」(にぶろぐ 2004.10.15)に対してどちらも有効な施策がないと言う意味では同じ穴のムジナでしょうか。

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